●泣き叫ぶ寺院

泣き叫ぶ寺院は、3次 CBT 時プレイしたユーザー達には、一番慣れたインスタンスダンジョンだ。
クエスト不足現象を経験する 20 レベル後半ユーザー達には、最高の経験値効率を提供していたからだ。
しかし、今回上向きされた泣き叫ぶ寺院は、20 レベル後半どころか 30 レベルが過ぎても、
敢えて足を踏み入れない場所へと変貌した。

元々はこんな極悪じゃなかった！

また、全体的な一般モンスターの難易度が、恐ろしく上向きされた。
そして、以前には居なかったネームドモンスターが、ユーザー達の前を塞ぐ。
該当のネームドは妖魔王と似ており、環馬齢という名前を持っている。

単純にネームドモンスターが追加されただけなら問題無かったのだが、
タイムアタックという新しいシステムが追加され、ユーザー達をもっと難しくしている。
環馬齢を倒した後、5分（正確に 5分だと明かされていないが、一般的に 5分と認識される）経つと、
環馬齢は恐ろしい数のスキルを溢れ出して、我軍を全滅させる。
即ち、無条件 5分以内に環馬齢を倒さなければならないのだ。

この様に上向きされたインスタンスダンジョン難易度に、
CBT 時と同じ様に泣き叫ぶ寺院へと入場したユーザー達は、
ハムの様に細くスライスされて消えた。

最終的には、「泣き叫ぶ寺院は 30 レベル中盤台の為のダンジョンになったので、
勢い余って飛び掛からないで下さい」 という内容のシャウトが飛び交ったりしている。

●天照の巣

栄光の二番目立入禁止区域は、天照の巣が占めた。
CBT 時も狩り難易度に対して報酬がそこそこで、幾多のユーザー達の物乞い場となった天照の巣。
しかし、OBT を通じて急激な難易度上向きを成して、ユーザー達は足を踏み入れた瞬間挫折する羽目に至った。

全体的な上向きパターンは、泣き叫ぶ寺院と似ている。
基本一般モンスターの難易度が大幅に上向きされたし、
以前は居なかったネームドモンスターが追加された。それも、一匹では無く二匹だ。

天照の巣に新たに配置されたネームドモンスターの一匹。

もう天照の巣で報酬を得るのは、昔の事になってしまった。

●元々難しかったのに更に難しくなった炎化大聖

犠牲の墓は、幸いにもボスモンスターまで繋がる、大きな "流れ" 自体は、変更は無かった。
しかし、不幸にも "全ての難易度" が上昇した。
中間ネームドはタイムアタックになり、ユーザー達の血圧を上昇させる。

現状でも厳しいのに部下まで連れて出てくるネームドモンスター。

炎化大聖を見たと言う事だけでも誇れる資格がある。

幸いにも、既存 CBT 時と比べて、パターンが大きく変化しているという事は無かった。
CBT 時、充分に経験を積んで、熟練されたユーザーなら、倒す事が出来るでしょう。
もちろん、タイムアタック時間内に倒す事が出来るなら、という前提が付いたらの話だ。

商用化後、7月中にアップデート消息を明らかにした NCsoft。
もちろん、アップデート消息は嬉しくはある。
しかし、過ぎるほどに高いダンジョンの難易度は、ユーザー達にはため息を誘発している。
特に、既存は無かった 「タイムアタック」 の場合、
「コンテンツ消耗速度を緩める為に作ったシステムでは？」 という怨声まで催している。

今後のアップデートを通じて、どんな風に変更されるかは分からないが、
水月平原に登場するインスタンスダンジョンも、全てこんな方式であるならば、
ユーザー達の忍耐心は底を着くかも知れない。

もう少し、ユーザーに慈悲深いゲームになっても良いと思われる。