2017年8月24日
韓国、ブレイドアンドソウル開発チーム内で女性職員にセクハラ、チーム長解雇 [ 情報・ニュース等 ] Tweet
韓国 NCsoft ブレイドアンドソウル チーム内の契約女性職員に対して、
いじめ、及び、セクハラ事件が発生していた事が分かった。
なお、セクハラ事件を起こしたチーム長 B は、既に辞職勧告を受けている。
(inven)
2016年 6月、NCsoft ブレイドアンドソウル関連チームに入社した契約職 OL の A さんは、
チーム内のリーダーだった C 課長代理などから、業務に関わる高声を伴った叱責、
遂行した事が無い業務事実指摘などを受けて、社内いじめに苦しんだ。
これに耐えられなかった A さんは、チーム長 B さんに該当の事実を報告して、
B チーム長は 「自分が全て処理する」 と話し、A さんを安心させた。
この時から A さんは B チーム長を頼る様になった。
2016年 12月 15日、ゲーム アップデートにより A さん所属チームは夜勤を進行して、
業務が終わった後、B チーム長は Aさんに 「二人で飲みに行かないか?」 と提案、
A さんが居住しているワンルーム近くの居酒屋に連れて行った。
問題は、その後に発生した。
夜明け 3時まで酒を飲んだ後、B チーム長が A さんを相手に強制セクハラを試みたのだ。
A さんが強く抵抗した為、B チーム長のセクハラは未遂に終わった。
以後、3歳の子供を持つ所帯持ちの B チーム長は、メッセージなどを通じて、
引き続き A さんに対して 「付き合おう」 と要求、A さんは B チーム長の要求を断った。
以後、A さんは NCsoft 監査室に C 課長代理のいじめと、B チーム長のセクハラを報告して、
監査室は B チーム長に対し、2017年 5月頃、辞職勧告措置を下した。
また、同月 A さんは B チーム長をセクハラで刑事告訴したが、
検察は証拠不十分として不起訴処分した。
控訴を申し立てた A さんは、会社側から 9月に契約解約の通報を受けた状態だ。
この事件に対して、記者の質問に答えた NCsoft 関係者は、
「初めて聞く内容だ。職員数だけで 3000人を超えている為、内部的に確認が必要だ」 と返答、
該当の事件を全く認知する事ができていなかった。
それから 3日が経過した後、NCsoft 関係者は、
「(該当の事件に関わった)A さんに最大限便宜を提供する形式で手続きを進行した」 と言いながらも、
「B チーム長と A さんは、両方の話が食い違っている。
どちらか一方の話だけを聞いただけでは判断がしにくい為、
これ以上会社が別途立ち入る事は無い」 と語った。
また、この関係者は、
「B チーム長に対する具体的な措置内容は、伝える事ができない」 と付け加えた。
ただ、記者が手に入れたチーム長 B さんに対する NCsoft 監査室の調査結果通報内訳によれば、
B チーム長は 「職場内セクハラといじめ」 などの事実で確認された事になっており、
B チーム長はこの様な理由で 2017年 5月に辞職勧告措置を受けた事が把握された。
また、A さんが通報した調査結果の内訳には、
「懲戒委員会を経て、懲戒解雇も可能な事案であったが、事件内容が外部に露出する事を防ぐ為、
最大限速やかに処理する主旨で、懲戒解雇の代わりに辞職勧告を選択するという点、
了解をお願い致します」 と記載してあり、NCsoft が事件を隠蔽しようとした疑惑が発生している。
記者が調査結果の通報内訳を提示すると、NCsoft 関係者は、
「B チーム長が、A さんに対するセクハラ事件の一部事実を認めた。
A さんを保護する形で辞職勧告措置を下したし、A さんの要請により、
残った勤務期間の間、在宅勤務措置にした」 と回答した。
B チーム長のセクハラ事件へと繋がる前に発生した、C 課長代理によるいじめ問題も、
論議になる様にみえる。
A さんが NCsoft 監査室に伝えたいじめの一部案件を見てみると、以下の様な案件があった様だ。
- グラフィック チームが誤って遂行した業務を、A さんのミスと偽り、
チーム員全員の前で非難した(以後、データ上問題ないと他のチーム上司が確認)
- ゲーム キャラクター衣装リソース関連の権限が無いにも関わらず、A さんのミスと責任転嫁
- 主要キャラクター製作がグラフィック チームに伝達されておらず、
Aさんが C 課長代理に報告したが、A さんの入社前に伝達したと話し、
A さんに気を使うなと言ったが、問題発生後に A さんに責任転嫁
この様ないじめ問題で悩んだ A さんは、B チーム長の上司である D 室長に報告した後、
他チームへの人事異動を要請したが、受け入れて貰えなかった。
NCsoft 関係者は、A さんに対するいじめ問題に対して、
「いじめ問題が監査室に通報された事はある。該当の事案はまだ調査が進行中であり、
結果がいつ頃出るか予測するのは難しい」 と口を濁した。
今回の事件に対して、NCsoft グローバル コミュニケーション室長は、
「会社は被害事例の予防と、被害者保護の為の内部手続きを既に準備している。
該当の A さんの件でも、被害者保護を最優先にして措置を行った」 と説明した。
投稿者 (む) : 2017年8月24日 15:32