2011年9月 6日
相対的難局に立った拳士、対策は無いか? [
BnS - 2次CBT 特集
]
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●徒手空拳は男のロマン
Blade&Soul は武侠ゲームを標榜しています。そして、少しでも武侠が
分かる人々には、最大であるロマンの中の一つとして、素手で闘う拳を
指折りします。その理由は何でしょうか?
他の理由もあるでしょうが、金庸の武侠小説 「神雕侠侶」 を、
最大の理由として見る事が出来るでしょう。
この物語は、武侠を読んで見た読者ならば、誰もが褒め称える程、
有名な作品です。
総 3部作に分かれているこの小説の 1部に当たる英雄伝は、
恋愛模様の話を盛り込んでいます。そしてその後、英雄伝の主人公が、
素手で天下を制覇するロマンを実現する者となります。
また、多くの映画や漫画でも、「男なら素手で闘う」 が一種の鉄則の様に
出てきて、素手に対する男たちのロマンを常に育てて来ました。
そんな理由もあり、今回の Blade&Soul に出現した 「拳士」 の存在は
登場以前から多くのユーザーの気を引きました。
しかし、実際に蓋が開いた Blade&Soul の拳士は、
ユーザー達の期待感を満たすには多くの不足があるのです。
●派手で速度感のある戦闘は何処へ?
手甲の拳と足を利用した拳法で、素早く派手な連続攻撃を広げる職業です。
主に近距離で成り立つ拳士の攻撃と防御は、相手の動きに早く迅速な対処が可能な為、
戦闘において有利な局地を占める事が出来ます。
御姿勢からも素早く攻撃への転換が可能で、相手の弱点を利用して圧した後、
連続的な攻撃を広げるのが上手いです。
これは公式ホームページの拳士に対する職業説明文です。
このテキストさえ見たら、拳士は皆が望む形態を理想的に成し出した様に見えます。
しかし、ゲーム中の拳士は、テキストを見て抱いたユーザー達の期待に達する事は出来ませんでした。
攻撃速度は剣士や暗殺者と差が無く、拳士だけの特徴を見る事が見られないし、
派手な連続攻撃を広げる為には修練を要求するレベルが過ぎる程に高い状態でした。
更に、相手の動きに素早く対処しなければならない反撃スキルは、長続き時間が 1秒 にも満たない為、
タイミングを取る事が大変だったしダメージも平凡な水準でした。
長続き時間がなんと 0.8秒。反撃はまさに刹那の瞬間を利用しなければなりません。
この様に、特徴無しに無味乾燥なキャラクターになってしまった拳士は、
パーティー狩りでも力を発揮する事が出来ない、中途半端な存在に位置付けされました。
それだけでなく、いなくてもいい職業として扱われる様になったのです。
甚だしくは 「拳士=ゴミ」 という話が出る程、今の拳士は酷評を受けています。
●新しい PvPの皇帝、暗殺者の登場
1次 CBT 時の拳士は、今の様に酷評を受ける位ではありませんでした。
制圧を通じる腕折りや、横移動後の攻撃など、風変わりなボディーコントロールは、
ユーザーの目の保養となるに十分だったし、何より PvP においては最強に近かったからです。
しかし、今回 2次 CBT で新しい職業である暗殺者が登場し、PvP 最強の席さえ渡す様になりました。
拳士の自慢の種だった派手なボディーコントロールは、東西に移動する暗殺者に及ぶ事が出来なかったし、
PvP の王座さえ暗殺者の牙城を崩す事が出来ませんでした。
十八番スキルと言える 「反撃」 は、長続き時間がとても短く、剣士の防御より効率が落ちて、
反撃後の打撃効果も高くなく、暗殺者の身代わりの術より低評価を受けています。
剣士の防御はほぼ全方向攻撃に対する防御が可能で、長続き時間も長く効率が良い
反撃使用時、剣士の防御以後の突き、暗殺者の変わり身の術に比べて、闘魂を少なく消耗するという
長所があったりもしますが、既にがっかりしたユーザー達の心を掴むには不足に見えます。
それに、皮肉としか言い様が無くも操作難易度は五職業中で最高水準を誇るという点の為に、
より一層一般ユーザー達の迫害を受けています。
●状況別対処能力があまりにも求められる
公式ホームページ拳士職業紹介のコメント欄に、果てしなく話題になっている言葉があります。
それは、状況別対処能力がとても不足だと言う事です。
一対一戦闘に特化されている拳士スキルの特性上、モンスターが二匹以上集まったら、
戦闘難易度は大幅に高くなります。
プルスキル(モンスターを誘引するスキル)が無いという点も、こんな難しさを一つ加えています。
拳士には剣士の投げる剣や、暗殺者の手裏剣の様に、一匹だけ誘引するスキルがありません。
遠距離クラスである魔道士は初めから論外であり、滅砕士は拳士と比べても防御能力が圧倒的に高い上、
範囲攻撃により範囲狩りが可能です。
特別な広域スキルや回避スキルが無いという事実も、プラスアルファに作用します。
それさえの広域スキルに値するスキルは、20 レベルでやっと修練を経て得られますが、
ディレイが長く、効率的な使用は困難です。
反撃は剣士の防御の様に多方面の防御が出来ず、滅砕士の様にタンク能力が良い訳でも無く、
暗殺者のハイドや変わり身の術の様に、追われる状況を脱するに値するスキルもありません。
今の拳士は、正に相対的難局に立っている状態です。
暗殺者の変わり身は、相手の背後に瞬間移動し、追加でハイド状態になります。
ユーザーはハイド状態のまま逃げたり、スタンやダウン等の効果を持つスキルを使えます。
●本当に対策は無いのか?
この様に、他の職業と比べて酷評が主である拳士、本当に対策は無いのでしょうか?
考え方によっては、答は近くにあるかも知れません。
実は拳士ユーザーたちが望む事もまた、コントロールに大変なスキルが必要だとは思っていないからです。
拳士を選んだユーザーの大部分は、素手特有のスピーディでアクション感溢れる戦闘を望んでいるでしょう。
この言葉は即ち、今の拳士の攻撃速度だけ他の職業と差別化になる程に早くなったとしても、
ユーザー達にとても大きい満足感を与えるという意味になります。
PvP で活用度が低いスキルたちも、素早い攻撃速度が裏付されれば、今よりずっと効率が高くなるでしょう。
同時にモンスターを倒す速度が早くなれば、モンスターに包囲される状況も減ります。
また、拳士ユーザーの大部分がクリティカルに投資するという点を勘案してみる時、
攻撃速度が 1.5倍に早くなれば、狩り速度は 2倍以上は早くなる事と予想されます。
それに、拳士のスキル自体がアクション性が落ちる訳では無い為、素早い攻撃速度を基盤として、
スタイリッシュな現在の戦闘方式を維持すれば、ユーザー達の目もずっと楽しくなるでしょう。
操作難易度は今よりもう少し高くなる可能性はありますが、「本当のアクション」 を味わう為なら、
いくらでも甘受する事が出来る筈です。
ブルース・リーが見せた様なアクションが可能なら、拳士は最高人気職業になるのでは?
投稿者 (む) : 2011年9月 6日 21:18
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コメント
なんでありきたりな剣士とかアサシンとかを優遇するんだ・・・・・