テストは、ゲーミングコンピューターの為、低価格な本体を購入しようとする方々が参考になる様に、
CPU と グラフィックカードを組み合わせました。

NCsoft では、Blade＆Soul を楽しむ為の最小スペック、及び、推奨スペックを次の様に公開しています。

一般的に使うコンピュータースペックから大きく高い訳では無いです。

●テスト PC に使われたパーツ

テスト PC に使われたパーツは次の通りです。

使ったパーツ

　・CPU
　　- Intel Core i5 2500
　　- Intel Core i3 2100
　　- AMD Phenom II X4 960T
　　- AMD Athlon II X4 631

Intel と AMD、各 2個ずつ CPU を選定しました。

テストに使われた CPU スペック

　・マザーボード
　　- MSI P67A-C43
　　- GIGABYTE A75M-UD2H
　　- ESTAR ST A880G+ HD

Intel 用ボード 1個、AMD用ボード 2個を用意しました。

　・グラフィックカード
　　- EVGA GTX560 DS
　　- SAPPHIRE HD6850
　　- ESTAR GTS450 XENON（512MB）

3個のカードです。

　・メモリ
　　- SAMSUNG DDR3 10600 8GB（4G*2）

　・HDD
　　- Western Digital 1TB Caviar Blue WD10EALX（SATA3 / 7200 / 32M）

　・電源ユニット
　　- POWEREX LEGEND 700W 80PLUS ブロンズ

　・OS
　　- Windows7 Ultimate x64 SP1

　・グラフィックカード ドライバ
　　- GeForce（280.26）
　　- Radeon（Catalyst 11.8）

●フレームテスト方法、及び、結果

　- 解像度 ： 総 4種（1280*960，1600*900，1920*1080，2560*1440）
　- グラフィックオプション ： 一括設定 5段階（フルオプション）

※正式サービスでは無い CBT 状況の為、絶対的なフレーム数と定める事は出来ません。

１．マルチコア活用能力

Blade＆Soul のマルチコア活用率は非常に良好です。
Blade＆Soul では、推奨スペックに Quad コア以上の CPU を要求しています。
多くのゲームがマルチコアを推奨スペックで要求するものの、実際のマルチコア活用率は高くありません。
その為、どれくらいマルチコアをよく活用するのか、チェックしてみました。

Quad コアである i5 2500 CPU を CMOS で制限して、1 コア から 4 コアまで、フレーム数の変化を測定しました。
解像度は 1920*1080 で、グラフィックオプションは一括設定 5段階 に固定、村の周りを三回回って、
平均値を測定してみた結果は以下になります。

横軸が CPU コア数、縦軸がフレーム数です。
緑は最高フレーム数、赤は平均フレーム数、青は最低フレーム数。

Blade＆Soul のマルチコア活用率は、既存のオンラインゲームとは違い、凄く効率的な姿を見せました。
Windows のリソースモニター上でも同様だったし、コアが増加する事により、上がるフレーム数が
これを反証しました。

1コア から 2コア に上がる時、最大のフレーム変化を見せて、2コア よりは 3コア 以上で非常に良い姿を見せた為、
Blade＆Soul を快適にプレイするのであれば、3コア 以上の CPU を選択した方が良いです。

なお、6コア でのコア活用も確認して見たかったのですが、今回のテストでは確認出来ませんでした。

２．村での待機フレーム数

大砂漠地域の重要拠点中に一つで測定。

大砂漠地域のデイリークエストの為、多くのユーザー達集まる様になる村で、
一周巡回時のフレーム変化を測定し、3回繰り返した後の平均を出しました。
左から最低，最高，平均の順です。

　- 解像度 ： 2560*1440

　- 解像度 ： 1920*1080

　- 解像度 ： 1600*900

　- 解像度 ： 1280*960

※村にいるユーザー数に従って、フレーム差が結構変化します。

1単位まで落ちる状況は、可視距離内で多くのキャラクターが一瞬でローディングされる瞬間的なものなので、
大きく気にしなくても良いです。
高解像度に行く程、グラフィックカードの性能に従ってフレーム差が出ています。
意外にも、低解像度で GTS450 の組合せが良い姿を見せている場合がありました。

３．フィールドボスモンスター戦闘フレーム数

多くのユーザー達が並んで倒した大砂漠のボスモンスター。

大砂漠地域にいるデイリークエストフィールドボス戦闘時のフレーム変化量を測定しました。
これも 3回繰り返し後、平均を出しています。
左から最低，最高，平均の順です。

※ボスモンスターの場合、他のパーティーが待ちながら戦闘に乱入する場合もあった為、
　 フレーム数が多少正確では無い場合があります。

　- 解像度 ： 2560*1440

　- 解像度 ： 1920*1080

　- 解像度 ： 1600*900

　- 解像度 ： 1280*960

村を単純に巡回するより、多様なエフェクトが画面に表現される戦闘状況でのフレーム数は、
もっと低くなる事が分かります。
特に、土埃エフェクトを出しながら、土中にボスモンスターが隠れる瞬間では、画面が埃やらで
溢れる場合も多く、戦闘状況でフルオプションを使うのであれば、ある程度高性能の CPU と
グラフィックカードを組み合わせなければいけないでしょう。

●価格帯別の推奨組み合わせ、及び、組み合わせ別映像

村巡回、戦闘、及び、20 レベル頃に接する様になるダンジョンのボスとの戦闘を撮影しました。
解像度は 1920*1080、ゲームオプションは一括設定 5段階で固定し、各動画撮影は外部プログラムを使いました。
外部プログラムによる動画撮影の為、少しフレーム低下があります。

・AMD Athlon II X4 631，GeForce GTS450 での映像

・AMD Phenom II X4 960T，Radeon HD6850 での映像

・Core i5 2500，GeForce GTX560 での映像

●テストを終えて

Blade＆Soul は CPU 活用度が高く、全体的に最適化が良く出来ているという感じを受けました。
まだ CBT の為、正式サービス前ではもう少し最適化が成り立つだろうと期待されます。

32 bit Windows を使う方々は、インストール中、自動的に 4GB ブートオプションを適用されて、
Windows が起動しなくなる可能性があります。
なるべくなら、64 bit Windows を設置しておくのが良さそうです。

AMD の普及型 Quad Core である Athlon II X4 631 でも、
2.6Ghz という低動作クロックにも関わらず、良い姿を見せてくれています。
多分、Quad Core をまともに活用しているからだと思われます。

この状況ならば、今までオンラインゲームの Core 活用率が低くて無視された Quad Core たちも
また再度明かりを受ける事が出来るかもしれません。

もっと多くの CPU とグラフィックカードの組み合わせをテストしたかったのですが、
CBT 日程の制約と、ユーザーたちが楽しんでいるコンテンツを主体とした実験もあって邪魔になる為、
テスト組み合わせを無制限増やす事は出来ませんでした。
この点はご了解をお願い致します。